時計愛好家にとっても、ミリタリーファンにとっても楽しめる時計ばかりとなっている。
各国の空軍に正式採用された実績をもつ、信頼性と機能性を備えたミリタリーウオッチたち。今回は、フランス空軍の海難救助隊モデルを復刻したイエマ、アフリカでの過酷な任務を支えるチュチマ、そしてオーストリア空軍と共同開発されたハンハルトの限定モデルを紹介する。時計愛好家にとっても、ミリタリーファンにとっても楽しめる時計ばかりとなっている。
スーパーマン FAF サーチ&レスキュー リミテッドエディション
高級時計といえばスイスのイメージが強くなりがちだが、歴史を辿ればフランスの宝飾職人の協力も欠かせなかった。イエマはそんなフランスの時計ブランドだ。1948年スイス国境近くのフランスのブザンソンで創業。ユニークで機能的なスポーツウオッチを中心としたブランドで、一時の休眠を経て復活。現在は、往年の名作を蘇らせたヘリテージコレクションを展開する。
イエマは1970年代にフランス軍にダイバーズウオッチを採用された歴史があり、本作はフランス空軍の海難救助隊員たちが使用したモデルの復刻版だ。300m防水を誇り、スーパーマン(Ref.24.11.17)と呼ばれる。
シャベル型の秒針はスーパーマンのアイコン的存在だ。文字盤中央に向けて傾斜のついたインデックスは立体感を強調しつつ、夜光塗料により暗所でも見えやすくなっている。リューズにはフランス航空宇宙軍紋章を刻印し、ベゼルロックシステムを搭載。裏ブタにもフランス航空宇宙軍紋章が刻印されている。
1000本限定生産モデルで、シリアルナンバーも刻印されている。ちなみに、0001番はフランス空軍海難救助隊員キャプテンのスチーブ・スラック氏に敬意を表し、公式に手渡されている。2023年に発表されたモデルなので、
スーパーコピー入手は難しいかもしれない。
マラ・サファリ・チタニウム・クロノグラフ
1940年にドイツ空軍に採用された歴史をもつチュチマ・グラスヒュッテ。ラテン語で安全や保護を表すチュチマが、アフリカのサバンナに生息するゾウとその生息地の保護活動を行う“マラ・エレファント・プロジェクト”を支援する限定モデルを発表した。
マラ・サファリ・チタニウム・クロノグラフはアフリカでの冒険をスムーズに行うためにつくられている。ケースの素材に採用されたグレード2チタンは超軽量で耐磁性、耐傷性、耐腐食性に優れるだけでなく、30気圧の耐圧試験をパスする強度をもつ。
自然を想起させるサファリグリーンカラーの文字盤は、3時位置に日付表示をもついわゆる縦3つ目のクロノグラフデザインだ。時分針の他、秒針、クロノ針、30分、12時間積算計のすべての針はスーパールミノヴァを塗布し、夜間でも見えやすくなっている。回転式ベゼルの夜光カプセルや大型プッシャーの滑り止め加工など、アフリカの過酷な環境でも使いやすいような配慮がなされている。
関連リンク:
https://www.rasupakopi.com/
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